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国民の課題と改善案
検定100問から見えてきた、多くの人がつまずく点と、その直し方です。どれも今日から始められます。
情報伝達
| 課題 | 何が起きているか | 改善案 |
|---|---|---|
| サイレンが鳴っても何の音か分からない | 一度も聞いたことがないため、数十秒を「これは何だろう」に使ってしまう。 | 国民保護のサイレン音を一度聞いておき、家族にも聞かせておく。 |
| 緊急速報メールの設定がオフになっている | 音がうるさいという理由で切ったまま、戻していない。 | スマートフォンの緊急速報の設定を今日確認し、家族全員分をオンにする。 |
| スマホが使えない状況を想定していない | 停電や輻輳で情報源が一つもなくなる。 | 乾電池式ラジオと予備の電池を1セット買い、置き場所を家族と共有する。 |
| 善意でデマを広げてしまう | 確認前に転送し、結果として避難の妨げになる。 | 「発信元」「日時」を確認するまで転送しない、というルールを自分に決めておく。 |
避難誘導
| 課題 | 何が起きているか | 改善案 |
|---|---|---|
| 遠くの立派な施設を目指してしまう | 移動中がいちばん危険なのに、指定の施設を探して外を歩き続ける。 | 近くに緊急一時避難施設がなければ、近くの建物か地下に入る、と決めておく。 |
| 屋外で立ち止まって空を見上げる | 何が起きたか確認しようとして、身を守る時間を失う。 | 「音が鳴ったらまず建物か地下」という一つの行動に単純化して覚える。 |
| 屋内で窓際に留まる | 外を見ようとして、割れたガラスの被害を受ける。 | 窓のない部屋がどこかを、自宅と職場それぞれで今日決めておく。 |
| 子どもを迎えに屋外へ出てしまう | 学校が安全を確保しているのに、危険な中を移動する。 | 学校・園の引き渡しルールを確認し、家族の連絡手段をメモにまとめておく。 |
| 警戒レベル5を待ってしまう | レベル4「避難指示」で動かず、逃げ遅れる。 | レベル4までに全員避難、と家族の合言葉にしておく。 |
生存基盤
| 課題 | 何が起きているか | 改善案 |
|---|---|---|
| 避難先を調べたことがない | いざというとき、どこへ入ればいいか分からない。 | 自宅・職場・通学路それぞれで、頑丈な建物と地下を1か所ずつ決めておく。 |
| 備蓄が水と食料だけ | トイレ、照明、薬が抜けていて、数日もたない。 | 簡易トイレ・懐中電灯・常備薬を買い足し、リストを冷蔵庫に貼る。 |
| 備蓄の置き場所が悪い | 押し入れの奥にあり、逃げ込んだ先で手が届かない。 | 持ち出し袋を玄関に、滞在用の備蓄を居室に、と役割で分けて置く。 |
| 備蓄を入れ替えていない | 賞味期限と電池が切れていて、いざ使えない。 | 年に2回、点検日を決めてカレンダーに入れる。 |
救援医療
| 課題 | 何が起きているか | 改善案 |
|---|---|---|
| 常備薬の予備がない | 数日分しか手元になく、避難が長引くと切れる。 | かかりつけ医と相談し、お薬手帳の写しとあわせて予備を確保しておく。 |
| 応急手当ができない | 目の前でけが人が出ても、何もできない。 | 地域の消防が行う救命講習に一度参加する。 |
| 避難所での過ごし方を知らない | 体調を崩し、生活が続かなくなる。 | 水分・睡眠・体を動かすことを意識し、必要な支援は遠慮せず申し出ると決めておく。 |
継続連携
| 課題 | 何が起きているか | 改善案 |
|---|---|---|
| 家族の集合場所を決めていない | 離れているときに連絡が取れず、探し回ることになる。 | 第1候補と第2候補の集合場所、連絡方法を今日話し合って紙に書く。 |
| 近所の人を知らない | 助け合いが必要な場面で、誰がどこにいるか分からない。 | 自治会や防災訓練に一度参加し、近隣の顔を覚える。 |
| 訓練に参加したことがない | 知識はあっても、体が動かない。 | 地域の避難訓練に年1回参加すると決める。 |
制度・法令
| 課題 | 何が起きているか | 改善案 |
|---|---|---|
| 協力が強制だと誤解している | 不安から、制度そのものへの不信につながる。 | 国民の協力は自発的意思に委ねられ、強制にわたることはない、という原則を知っておく。 |
| 避難指示と避難勧告を混同している | 令和3年5月に避難勧告は廃止されたのに、古い言葉のまま理解している。 | 「避難指示で全員避難」に頭を切り替える。 |
| 緊急一時避難施設と避難所を混同している | 長期滞在の避難所へ向かってしまい、爆風から身を守れない。 | 一時的に身を守る場所と、生活する場所は別だと理解しておく。 |
90日ロードマップ
- 今日緊急速報メールの設定を確認する/自宅と職場の「窓のない部屋」を決める/サイレン音を聞く
- 今週近くの頑丈な建物と地下を3か所確認する/家族の集合場所と連絡方法を決めて紙に書く
- 今月備蓄を点検し、簡易トイレ・ラジオ・常備薬の予備を補う/地域の訓練の予定を調べる
成熟度セルフチェック
5つの要素を4段階で自己評価してください。最も低い要素が、その組織の国民保護力です。平均点ではなく、最弱点を上げることに投資してください。
| レベル | 状態 |
|---|---|
| 1 未着手 | 計画も担当者も定まっていない |
| 2 文書あり | 計画はあるが、訓練で使ったことがない |
| 3 訓練済 | 訓練で使い、課題を洗い出している |
| 4 改善循環 | 訓練の教訓が計画に反映され、毎年回っている |
| 要素 | 評価(1〜4) | メモ |
|---|---|---|
| 情報伝達力 | ||
| 避難誘導力 | ||
| 生存基盤力 | ||
| 救援医療力 | ||
| 継続連携力 |